"幸せになるんだよ"マイペースな『恋歌ロイド』Type5「謡」の感想と考察。

謡さんです。
やっとここまできたぜ!と思うと同時に、何だか寂しくもあります。

私は恋歌ロイドシリーズの中で、この謡さんのお話が一番好きです。
どのロイドのお話も泣けます。泣けるんですが、この謡さんは何度聴いても初めと同じくらい泣いてしまう。

感想だけでなく考察もしたいので、効果音とか音楽とか気にして冷静に聴こうと頑張るんですが…唇震わして泣きながらCDをただ聴き終わるの繰り返し…
考察どころじゃなくて大変でした。笑
落ち着けない、いや、落ち着かせてくれないのよ、謡さんが!(ロイドのせいにする)

指を切れば謡さんを思い出し、
娘とブランコに乗れば謡さんを思い出し、
線香花火を見れば謡さんを思い出す始末。
(末期です)

そんな想いが溢れすぎたせいで、今回とても長いです。今までで一番長くなってしまいました。
気になった見出しだけでも読んで頂けたら、とても嬉しいです!
今回もいつも通りさらさらっとネタバレ祭りです、すみません;

ちなみに、ネタバレ無しはこちらです。

sige0412.hatenablog.com

sige0412.hatenablog.com


それでは最後の感想、参ります!

Type5.謡 -ヨウ- 


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現在ではすでにサポートを終了している旧式のモデル。
お使いのユーザー様には、早急なバージョンUP、機種変更をご案内中。期間限定でのお試しモデルとして、廉価版サービスでリリースされることがある。

「携帯電話か!」とツッコミたくなる説明文です。ほんとどこまでも会社だな・・・こういうの好き。


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服装まで昔っぽさが出ている。あと、どこかの国の王子様感ある。半ズボンて!それに手袋てアナタ!言うたら悪いですが、見た目は一番謡さんがタイプじゃないです、でも謡さんが一番好きです!(どっち)

優しい先生のような、お茶目おじいさんキャラ


上げて上げて落とす』みたいな見出しですが、これでも全力で端的に褒めてます。笑
奏多の所でも書きましたが、

sige0412.hatenablog.com

私はお兄ちゃんキャラが大好きです。でも、おじいさんキャラはもーっと好きです。(某引っ越しCM風)

このキャラの何がいいって、あのお兄ちゃんキャラに、さらなる落ち着き感と、人生経験の豊富さからくる余裕さや穏やかさがプラスされている所です。彼の精神的ゆとりが安心感をくださる。

さらに、この謡さんはエスコートも上手。
特に横断歩道のシーンはよかった…女性を立てつつ、ちゃんと守る所とかが。
だから『紳士のようだ』と、最初は例えようと思ったんです。ですが、というよりは、懐の広い先生のようだと思いました。

そしてお茶目な可愛さまであります。もう、どんだけぇ~!
甘やかす事が得意、ちなみに甘やかされるのも得意って、可愛すぎなのかよ…!
冗談で倒れたり、元気だよアピールをしたり。コミュ力も高いなぁと思いました。

話し方にも年を感じる


見た目はあんな麗しいのに、口調はまるで孫に話しているかのような言い方。これがまた良い味出してて大好きです。
話し方も基本ゆっくり丁寧で落ち着きます。笑い方までおじいちゃん感出てる。時差があるような、少し溜めてから笑う所とかリアル。
それなのに、ちゃんとキュンキュンするんですよ、こんなおじいちゃんなのに。(言い方)
シナリオの力すごい。

私が無知なだけかもですが「勤しんで(いそしんで)」なんて初めて言われました。
どれ」とか「おや」と話し始めたり、
語尾が「ごらん」だったり、
そうかそうか」とか…
ここまで年配な話し方を若い人から話してもらえる経験なんてあまり無いと思うんです。新鮮で楽しかったです、ほんと私得すぎる。

あと、見た目からすると「ね?」と念押ししそうなのに「な?」と言う彼に、男らしさを感じました。あの「な?」は良いです。こういうとこも先生っぽい。

手当てのシーンで「いい子だね」って言ってくれましたが…
この台詞を大人の女性に使うって、調教シーンみたいだと感じるの私だけでしょうか…?こうやって文字だけだとそれこそ怖く感じられる。
だけども実際はあんな優しい言い方は彼にしか出来ない!というほどに、優しさ溢れる台詞に感じました。これまたレア体験だった。

これは話し方のことではないのですが、冒頭で謡さんがボーカルタイプの説明をするところが、漫画の始まりみたいだなぁと思いました。
何と言うかこう…空白が多くて、トーンがいい感じに貼ってあって、文章だけで1ページ使ってある!みたいな。
(ここまでくると想像力じゃなくて、妄想力豊かですね。大丈夫かな、わたし)

この演出があったからか、今回の謡さんだけ「システム起動」って台詞が無かったのは少し残念でした。でも言わないおかげで、ロイド感が薄れて初めから親しみやすかった気がします。彼らしいと言えば彼らしいのかも。

本当に孤独を癒すためのロイドだった


私が想像していた恋歌ロイドは、謡さんみたいなロイドだったんです。
笑わせてくれたり、歌を歌ってくれて、ただ傍にいて癒してくれる。
他のロイド達は頑張りすぎだとも思うほどです。いや、頑張らせ過ぎ?の方がいいのかな…何と言うか、人間はいつの時代になっても、多くを求めすぎるのだなぁ…と。

話がズレましたが、そんな根本的な所しかないとも言える謡さんですが、だからこそ、癒す能力はズバ抜けて高かったです。
人の寂しさを癒すためにいる』まさしくその通りで。
しょげて帰って来たマスターへの優しいやりとりがとても好きなんですが、

ゆっくりでいい。焦らなくていい。優しい眼差しで自分を見てあげよう。

や、やばくないですか?(聞くな)
なんて前向きなんだ。ぜひとも見習いたい。
もう、すごく心に響きました。
ポジティブなマイペースさを持つ、経験値が高い彼だからこそ出来る優しいアドバイスと励まし。
いやぁ、ここは最高だった。元気がでたし、頑張ろうと思えました。心のノートにメモっときます。(宇宙兄弟)

こんなに素敵に成熟してる謡さんですが…耐久年数ギリギリって、どのくらいなんだろうか。
普通の家電の寿命がだいたい10年って言われてますし、ロイドなら100年くらいかなぁ?と勝手に私は思ってます。
でも、奏多や階くんのように謡さんの後に出てきた高性能なロイドは、もっと長く動けそうな気もするな。

甘いシーンが全然甘くないのすごい


まず、お風呂のシーン。
いや、お風呂ですよ?お風呂なんてどうしたって甘かったりエロかったりするのに、いっさい無かった。むしろ面白くて困った。(ほめてます)
ここまでいやらしい雰囲気出てないのすごい。逆にって言葉嫌いなんだけど、今日は使う、
もう逆にすごい…!

あと、これは甘さ関係ないけど、浴室だから声がちゃんと反響してたのも良かった!

次に膝枕。
いやこの膝枕さえも甘くないねん…どないなっとん。(ほめてます)
鳥を二人で眺めたり、風の音を聞いたり、しゃべらない時間にこんなに尺使うのかと。
しかもこの時の謡さん、聞きようによっちゃ何気にマスター口説いてるような内容なのに、そんな感じしないんですよね。謡さんもそんなつもりでは言っていなかったと思う。
穏やかな空気に二人が包まれているのがよくわかる。

あと、「謡さんと来たかったんです」って言うちゃうマスターの可愛さプライスレス。

謡さんは、階くんのように色んな出来事はないし、双子くんのような刺激もほとんどない。
他のロイドと比べて、一回の出来事のやりとりが長くてゆっくりとした時間が全体的に流れてるなぁと思いました。
なのに3ヶ月という短い期間なのが辛いんですけどね。泣
「もう一ヶ月前か…」とか、謡さんがしみじみと今どのあたりなのかナチュラルに知らせてくれるからか、お話が進むのも早く感じます。
収録時間は一番長いのに、私はあっという間に感じました。

謎のパチン音について


序盤、謡さんが自己紹介をしている際に「いささかまずいかもしれない」の台詞後のパチン音です。
どこから鳴っているのか?が、ずっと気になっていて何度も聴き返してたんですが、わからない。(またか)

私なりに感じとったのは「そんな事言うたらあかんでしょ!」的なロイドの身体からの警告ではないかなぁ…?だったのですが…
なんとこの件、嬉しいことにフォロワーさんも一緒に考えて下さってですね…!

口を手で塞ぐ音ではないか?と、有り難いご意見まで頂けたんです。
しかもこちらの考察かなり有力なんです。

最後に、勝手に歌が溢れてきた時に謡さんが口を手で塞いだときの音と、かなり似ているんですよね…!
この時のように、くぐもった声は聞こえなかったけれど、きっとあの時は『パッと塞いで、すぐ離してから会話を再開した』からではないかと…!
おおお!ぽいよ!これだよ!と、大変自己満足しております。笑
記事に書かせて頂くご了承まで快く下さったおかげで、この見出しを何とか形にすることが出来ました。

ここまで書いといてですが、もしかすると全然違うのかもしれません。 でも考察ってそういうものだと思う。
私はこう感じたよっていう、合ってる合ってないじゃなく、好きなことを好きなだけ考えた結果を話す。そう思いながら書いてきました。
今回新たに思った(気付かされた)ことは、そんな好きなことを話し合える方がいるって素晴らしいな…!ということです。
感想の途中ですが、いつも読んでくださり本当に有難うございます!

マスターの特徴


今までのマスターの中で、今回のマスターが一番感情移入しやすかったです。
おこがましくも自分の性格と重なる所が多いなぁと思いました。
それも、このお話が一番好きな理由の1つかもしれないです。
私もマスターと同じく夏苦手だからその気持ちわかるよ、とか。(ぃゃ、大多数わかるわ)

自分に似てると言ってから言いにくいんですが;、このマスターは本当にいい子でした。

お風呂で一時停止してしまった謡さんを心配するのはもちろんのことですが。それの少し前、彼が浴室に入ってきたのに驚いてシャワーかけてしまった時、マスター素っ裸なのに、まずお湯をかけてしまった謡さんを気にかけるなんて、いい子だなぁとか。

「夕飯の準備を一緒にお願いできますか?」って聞いていたけど、「一緒に」ってところもいい子だなぁと。
噂を聞いていたなら「夕飯作ってくれますか?」でもいいだろうに、一緒にしようとするとは…ロイドに任せっきりなんて悪いと思ったんだろうな。
もしくは、一緒に何かすることで緊張を和らげて、謡さんに慣れようと思ったのかもしれない。それに、お願いされたいオーラ出してる謡さんに、何も頼まないほうが失礼かなとか思ってそう。相手を思いやれるええ子やでほんま…

マスターは基本、敬語で謡さんと話してたと思う、たぶん、いや絶対。(どっち)
トランプに負けた時は「あ~また負けた~」とか「あと一回!あと一回だけしましょう!」とか言ってそうだから、そこまで堅苦しくない、たまにタメ口が混じっちゃう敬語だと思う。

あと笑顔が可愛いというより、自然そう。謡さんみたいな優しい笑顔してそうです。

料理ができる、というか一通りの家事はこなせてそうだったり、
謡さんのエラーが増えてきたことに気付けるほど周りをよく見ていたりと、
何か…面倒見がいい長女のような女性だなぁと思いました。ほら、長女って甘えるの苦手なところありますし。(いや人による)

格安ロイドを購入するところや、質素な暮らしぶりっぽいから年は若いと思う。
高卒で働きだしたのなら20歳くらい。
大卒なら23歳くらいじゃないだろうか。(同窓会って20~23歳あたりでするイメージがあるので)
私としては、「20歳の一人暮らしで、そのちゃんとした生活ぶり…!?」て方が、好感度高くて何かいいなぁと思いました。

マスター謡さん好きだった…よね?


え、ですよね…?(聞くな)
今回のマスターは好きとは言っていないし、双子のマスターのようにすがりついてもいなかったので、「絶対そう!」とは言い切れないんですよね。
「いや、それ言わずもがなじゃん?」と言われれば、そうなんですが(笑)

エラーサインで謡さんの言葉が途切れたとき、その後の言葉に期待を寄せていたようだったし、
抱き付いたシーンは、恋してるからこその行動だと思いますので、もちろん私はマスターは彼が大好きだったとは思います。だが、言い切れない。(しつこい)

マスターは彼が好きだった前提で話を進めると、今回のマスターも初めて歌ってくれた時に好きになったんだと思います。
優しい慰め、前向きな提案に加え「もっと顔をあげてごらん」って両手で顔をあげられて優しく見つめられるわけでしょ?
さらに「よくできました」とか笑顔で言われちまったら、そりゃもう落ちちゃいますよね…
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権の穴レベルの速さで私は落ちましたね。(それこそ伝わらない)

告白をしなかった』っというのも、また切なくて良かったです。後に詳しく書きますが、マスターの健気さにグッときました。
私は「後悔するくらいなら伝えようぜ!」的な奴なので、今回のマスターに自分が似ている!などと口走ったことを、やっぱりここで取り消し謝罪しようと思います。
マスターごめん。(軽い)

ちなみに1Kの間取り


こんな感じらしいんですが…

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自分、一人暮らしとかしたことないから(というのは言い訳ですが)、どんなのか分からなすぎて調べました。

キッチンで会話してたけど、これだとかなり二人の距離近いですよね、いいな~…

効果音がやっぱりいい仕事してる


今作も相変わらず効果音が素晴らしかったです。

距離がちゃんと表現出来ているのが細かくていいなと思いました。
所々で聞こえる綺麗な風鈴は、上の方にあって距離があるし、部屋に広がる音だからそこまで大きくなかったり。
でも「1日平和に楽しく」のくだりで、マスターがすぐまた戻ってきたとき、謡さんカギ閉めようとしてドア付近に居たから、さっき話してた時より距離が近くて声が大きかったりと、細かい…。描写がいつも目に浮かびます。

ブランコのキィキィ音もリアルでした。これも降り方で音の大きさや出方が違ってすごい。

線香花火の落ちる音もリアルだし、
何よりあの、花火をするまでのやりとりがさ…
その袋の中身なんなの!?あー!花火かー!っていう、こちらを「何の事を話してるの?」と、ワクワクさせる会話の仕方ずるい。この手法(?)、ちまたの色んなドラマCDでたくさん取り入れてほしいと願うほどにずるい。

映画の待ち時間を公園で過ごすことになったとき、道路から公園に入ったらちゃんと砂を歩く音になるのも感心しました。というか、自然すぎてまったく気付かなかった。←

花江夏樹さんの演技力


花江さんのドラマCDは初めてだったんですが、もう彼の虜になってしまいました。
あんな可愛い顔したお方から、こんな落ち着いた声が出るんですね。

東京喰種で、ものすごいお方だ…!とは思っていましたし、聴く前から楽しみだったんですが、想像以上の演技の上手さに圧倒されました。花江さん?誰それ?レベルで完璧に謡さんだった。(言い方)

今回の謡さんは低めのお声(だと思う)でしたが、この声色がたまらない。 花江さんは声が高い!という勝手なイメージを持っていたのですが、ラジオとかだとそこまで高くないんですね。

夏が苦手なわりに楽しそうだねと言われて「謡さんがいるからです」と答えた後の「それは光栄だね」の言い方が、嬉しいんだけど困惑してる感じもちゃんとあって、なんとも絶妙。

「おいで」の破壊力


イケメンに「おいで」と言われてときめかない女子がいるのだろうか?いやいない。(自問自答)
言い方がとてつもなく優しいのに、どこか力強いんです。花江さんすごい。

しかも2回連続ですよ。初めは「こりゃたまらんわぁ~(うっとり)」と聴けたんですが、今ではこのトラックまで涙が出るようになってしまいました。 ここではマスターまだ泣いてないのに、私は泣いているという。マスターになりきれなくて少し悔しい。(そこかい)

あ、あと窓辺に呼ばれる時と、ブランコに誘う時の嬉しそうな「おいで」も大好きです。
謡さんの「おいで」は正義

ブランコのシーンが神がかってる


マスターが謡さんに抱きついて「どうした?」と謡さんに聞かれる所です。
台詞を言うまでの間の取り方が絶妙すぎて、あれだけで泣いてしまう私です。
けっこう間があるけど、だからこそいい!
これ監督さんの指示なのかな?私的に、花江さんのさじ加減だと思うんだけどな…まぁいい、どちらにしてもグッジョブだ…!!(何様)

…と、満足していた私をしばき倒したいです。

これ、効果音の話にまたなっちゃうんですけど、
あのけっこうな間の部分。
無音じゃなくて、小さくトントンと何かを叩く音が入ってたんです。何回か聞いてようやく気付きました。
私の感覚では今までの効果音で一番小さかった。周りが無音レベルじゃないと聞こえなかったです。

音の小ささ(=距離がある)、話の流れ、謡さんの人柄的に、どうも謡さんがマスターの背中を優しくトントン叩いている音っぽいなぁと思いました。あれです、小さい子を慰めるようなやつ。

この演出には困りました。(いい意味で。)
だって、こんなん無くても十分泣けるのに、このトントンのせいで、クライマックスレベルで涙が出てしまい大変な顔になる。
初めてこの音が聴こえた時は「もうええ加減にしてくれ…」と突っ伏して泣きながら悶えてました。最の高

両想いなのに、両片想い


マスターが自分を好きということに、おそらく謡さんは気付いていなかったと思うんです。マスターも同じく。

ブランコのシーンで、マスターは謡さんのことが大好きだから「離れたくない、一緒にいたい」という気持ちで泣いて抱きついていたけれど、彼にはそう捉えられてなかったと思う。

あの背中トントンと、独特の間で「あ、謡さんはマスターの気持ちに気付いていたんだ、さすがだな」と最初は思っていました。
でも違いました。
あの"間"は、慰めるため落ち着かせるための"間"なんだと思われる。
全てを知っているから優しく話していたんじゃなくて、まるで子供をあやすように、落ち着かせるようにあの話し方だったんだと思う。

苦しそうに「それでいいんだよ…」と、謡さん言っていたけれど、あれは「マスターの気持ちは分かっているけど、答えられなくてごめん…」という気持ちからではなくて、
最終日の歌い終わりに言っていた「本当は忘れて欲しくない」という気持ちが、ここでも溢れてしまっているからだと思います。

きっと謡さんは、「マスターは優しい子だから、僕がもうすぐこの世からいなくなる事を悲しんでくれているんだ」と思っているんじゃないかなと。
また会えることは決してないから、涙まで流してくれているんだなと。 『お世話になった先生と別れるのが辛い』というような感覚でいるのだろうと、彼は捉えてそう。
実際、歌詞にもあったようにそれこそ先生のように、短いレッスンしてたわけですしね。
そんな想いからの「君はもう大丈夫だ」という慰めだったんじゃないかな。

「すぐに忘れるさ」というのも、君にとっては時間が立てば忘れる程度の存在なんだからって事なんだろうな。
でも、この台詞を聞いて「謡さんにとっても、私の存在なんてそんなものなのかな…」と、マスターは思ってしまったかもしれない。
マスターは告白をしていない。
でも「ずっと傍にいて欲しい」なんて、告白の言葉ともとれる言葉は言っていた。
それでも、彼はまったく気付いていない。
「…ああ、やっぱりそういう対象には見られていなかったんだ」と思ったんじゃないかなと。

もしかしたら告白もしようとしていたのかもしれないけど、あの「すぐに忘れるさ」の言葉を聞いて止めたのかもしれないですね。
謡さんを困らしたくないとも思っていそう、マスターいい子や…。

何も言わず、色々な気持ちが入り交じった涙をマスターは流していたのかと思うと、こちらまで泣けてきます。

聴き手である私は、後の謡さんの心の声で本音が聞けるから、彼女の事が好きだとちゃんと分かるし(涙出まくって大変でしたが)大丈夫だったけど、マスターは知らないわけです。
なんだよ、この両片想い状態は…

周りの変化に敏感なマスターが、謡さんの気持ちには気付けなかったのは、それだけ謡さんが努力していたからだと思います。
彼がマスターのために、穏やかな時間を続けようと頑張っていたからだと思う。謡さんすごい。

『日の沈んだ公園で、お互いがお互いの事を想うがゆえに本当の気持ちを隠している』

あのブランコのシーンは、ほんと名シーンだと思います。
二人の優しさで胸がいっぱいになるのに切ないから、どうしたらいいのかわからなくなる。それくらい良いシーンでした。

『未来にあげたいユーフォリア』という曲について



恋歌ロイドType5:謡(CV.花江夏樹さん) キャラクターソング 『未来にあげたいユーフォリア』 -digital ver.- PV


ユーフォリアは『幸福感』という意味でした。

根拠のない過度の幸福感。多幸症。


多幸症で調べても、謡さんぽいなぁと思いました。

不自然なまでの上機嫌。一時的に精神が高揚し、激しく感謝の念を覚えたり、常識的には幸せを実感しえないことに対して笑みを浮かべるなど、内容がなく空虚な事柄についても楽天的に弛緩した気分を感じること。
睡眠薬をはじめ、ステロイドホルモン製剤の使用によっても引き起こされやすい。

病気や薬物依存の時にも使われるらしく、その点は「お、おぅ;」となりました。笑
深く考えずに(←おまいう)、
ただ『幸福感』と捉えるのが一番良いなぁと思います。

奏多は手紙のような歌詞だなぁと思いましたが、今回の謡さんは、『マスターに語りかけているような歌詞』だなぁと思いました。距離が近くて、目の前にいる感じがします。

曲に使われている楽器の音もすごく好みです。
律くんのようなロックっぽいカッコいい音も好きだけど、
この謡さんはキラキラシャラシャラした音や、それに加えたぶんハープだと思うんですが、優しく響く音がたくさん鳴っていてとても綺麗でした。

古いロイドだからか、歌い方はどのロイドよりも、うにゃうにゃして聴こえるのに、何と言うか、落ち着くんですよね。安眠効果もある。毎度泣いちゃうんだけど、何回も聴きたくなる曲です。

優しい眼差して抱きしめて 僕の分も
君は、君を愛して どうか、僕の分まで

ここの歌詞大好きです。
少し遠回しで、とても上手な告白をしてくれている。
それと同時に、こんな最後までマスターの幸せを祈って励ましてくれている。
両方の意味を込めれるなんて、すごいなぁ…

あと、その歌詞の前の

もっと幸せになれ」もすごくいい。
始めのサビのように「もっと幸せになる」でもおかしくないのに、あえて「なれ」。
自分はもう手伝うことが出来ないから、マスターの未来に願うような言い方だったんですよね。だからなのか、優しいのに力強くも聴こえます。

本当にもう、この曲は謡さんの愛情が深くてどうしようもない。彼の優しい温かさが滲み出てる歌でした。

ロイドの曲って、人の心を癒す特別な歌だからか、きっと聴く人によって響き方が違うと思うんです。
私は謡さんの曲がズドンときたけど、奏多くんがズドンとくる方だっている。だからどのロイドも平均的に愛されているんだと思うんですよね。
「…何を当たり前の事を言うてるんだコイツは」と、思ったかもしれませんが奇遇ですね、私も思いました。←

抜粋部分がグッジョブすぎる


特に素晴らしいと思ったところが、出だしの部分。

ねぇ、君の涙がうれしいだなんて 抑えきれない想いが溢れる

謡さんが自分の本音を隠さずさらけ出してるのはここだけだと思いました。
いや、最後のサビなんだから全部本音だと分かってはいるんです。何と言うか、本音なんですけど、さっきも書きましたが『マスターのための言葉や思い』がどこか絶対含まれてるんですよね。

そんなマスターのことを抜きに、自分の感情だけをようやく口にしたのは、この「君の涙がうれしい」だけだと私は思うんです。

他のロイドはもう少し早い時点で自分の本音を出しているのに、彼はこんな最後の最後、しかもこんな少しだけしか出さないなんて…
謡さんというロイドをものすごくよく表してくれている歌詞だと思う。もう私どこまでも泣ける。←

あと、マスターはこの出だし部分の歌詞を聴いて嬉しかったし、安心したんじゃないかなぁと思うんですよね。

マスター絶対泣きながら聴いているだろうから、「君の涙がうれしい」という歌詞はこの時のマスターへの言葉なんだと思う。
でも、それだけじゃなくて、謡さんはあのブランコの時の事も歌っていると思うんです。

ブランコの見出しで、マスターは謡さんの気持ちに気付いていないと書きましたが、きっとこの歌詞で、マスターは気付いたと思うんです。
あの時、泣いて謡さんを困らせた私に対して「しょうがないなぁ、よしよし」という気持ちじゃなかったんだ。本当は「泣いてくれて嬉しい」と思ってくれてたんだと。
謡さんの本音を聞けて嬉しかったと思う。

あとこれは、全ロイドに言えることだけども、曲の中で一番いいところを抜粋してあるだけで、マスターには一曲まるまる歌っていると思って聴いております。

最後の朝のやりとり


まず、今までの思い出を振り返るのはあかんだろと言いたい。ずるいわ、そんなん。さっきのトラックから涙流しっぱなしの私はどうしたら良いのだと。(知らん)

ものすごく辛いはずなのに、謡さんが帰る手伝いまで出来たり、泣かずに笑顔で送り出そうとするマスターの姿勢にシビアコでした。人間が出来ておる。
でも絶対涙目だったんだろうな…。
謡さんと同意見だわ、このマスター良いところ言い出したらキリがない。

謡さんは、本当に何も言わずに帰ろうとするのがすごいなぁと思いました。
階くんもその点は同じですけど、階くんにはまだ先があるんですよね。
(※階くんや律くんは先があるのに壊れる事を選んだという点で泣けるんですが)
でも、謡さんには先がない。
自分で全部分かってる、ここが最後のレンタル先で、帰れば初期化される、自分がこの世からいなくなるということを知っている。

「いや、もう、それなら歌っちゃいなよ…!!」って、なりません??(聞くな)

大好きなマスターに想いを告げて、見守られながら壊れたほうが謡さん絶対幸せじゃん!!なのに、歌わないってお前…。(ワナワナ)
気持ちは伝えずに帰って、一人で初期化される道を選ぶなんて。どんだけマスターのために尽くしてるんだよ!!と。

しかも、それなのにですよ?こんなにここまで頑張って隠し通してきたのに、老朽化のせいでその努力さえも叶わなかったなんて…もう不憫すぎる…
「すまない…」て言ってたけど、謡さん何も謝ることなんてしてないのに。泣

いやでも!だからこそ「身体グッジョブやぞ…!」とも言いたい。 彼の努力は台無しになったけど、マスターの傍で彼を旅立たせてあげた謡さんの身体よくやった!!
そんな訳の分かりにくい称賛を送ってしまいます。


律くんや双子くんでも思いましたが、伴奏が後ろで流れながらの、歌う前の言葉はあかんですね…。いやでも涙腺に来る。
で、またこの時の謡さんの話し方が…
いつものように笑顔で、もう諦めたようにボーカルタイプの説明を話し始めるのに、最後はやはり悔しそうで苦しそうで…あああ謡さん(泣)ってなる。
きっとマスターもこの辺から泣いてたと思う。
謡さん、歌ったら全機能停止する事は言っていなかったけど、マスター勘付いてそうですよね。
謡さんが壊れてしまう覚悟をして、彼女は歌をしっかり聴いていたと思う。

『もしも謡さんが、老朽化していなかったら、耐久年数ギリギリじゃなかったら』と、妄想してみたんですが、その場合はきっと奏多のような人生を選んでいたと思います。
マスターがそう願うなら、この穏やかな時間を永遠に続ける努力をし続けたに違いないと…。
まあでも、これは今の謡さんで考えた場合であって、そんな年数の経っていない、中身がまだ成熟していない若い謡さんだと、また全然違った展開になるかもしれないですけどね;というか、そもそもお前の妄想だろ?っていう。笑

録音メッセージと、本当の気持ち


先ほども書いたけど、最後のやりとりは本当に泣けます。
ようやく本音を話せた謡さんと、ようやく聞けたマスター。二人とも良かったね…!ってなる。
ただ、歌い終わった後に彼が言っていた「忘れないで」という言葉は…本音では無いのではないか?と思いはじめまして…;

いや、もちろん本音だとは思います!語彙力無さすぎて上手く伝えられないんですが、何と言うか…本当の本音では無かったんじゃないかと思うんです。

初めは「忘れないで」という言葉がそれこそ本音で、(言い方悪いけど)録音メッセージの「幸せになるんだよ」は建前か?とも思ったんです。
録音メッセージは絶対聞いてもらえるという保証はない。実際、壊れることなく帰れそうだった訳ですし。ということは、やはり壊れる寸前の言葉が本心だろうと。
(これまた言い方悪いけど)泣かせる演出のために録音メッセージを入れたのかい、脚本家さん?とさえ思った。性格良くない私です。

でも違うと思う。
この録音メッセージ、自分、初めは謡さんが普通に録ったものだと思っていたんですが、これを録ったのって傘のやりとりから映画のやりとりの間なんですよね。たぶん映画の数日前とか前日に録ったのではないかと思われる。

傘の時は気付いていなかったけれど、映画の時にはマスターへの恋心に気付いていた。
ということは、あの録音メッセージは『マスターへの恋心を自覚した上で録ったもの』なんですよね。
…おいおい全然普通ちゃうやないかと。
これだと重さがだいぶ違ってくるぞと。

どうか僕の分まで君を大事にしてほしい
幸せになるんだよ

この最後の注意事項(というより願い)は、
曲の最後の歌詞と同じ想いを込めて言っているんですよね、きっと。
やっぱり謡さんにとって、一番マスターに伝えたかった事は、あの曲のあの最後の歌詞なんだと思えて仕方ない。

そう考えると、あの「忘れないで」という言葉は勢いで言ったように感じられるんですよね。
最後の最後だから、もう壊れることは確実だから、ここまできたら言いたいことを言ってしまおうとしたんじゃないかと。
あのいつも大人な謡さんが、余裕を無くして必死に伝えてるんですよ、グッとこないはずがない。

言い切ることが出来なかったあの台詞の先は、色々捉え方があると思いますが、私は「君を愛している」と、言うつもりだったんじゃないかと思いました。
曲でも「君を愛して」と歌っていましたしね。


録音メッセージの日常の注意事項の方だけは、もしかすると最終日までに言っていたかもしれないですね。
あ、でもそんな話をしたら、お互い別れを意識してしまうから、あえて伝えなかったかもしれないか…うーん、まぁ、私の中ではどっちの解釈でも謡さんらしいからどっちでも可!(ええええ)

謡さんは常にマスターを良い方向へ導く役をしていたから、ずっとマスターと同じ立ち位置にはいなかった気がしてたんです。
壁があったとかではなく、先を見据えているからかマスターの少し後ろから見守る感じがずっとありました。
でも、この最後の朝のシーンでは、本音を言えて、マスターも受け止めてくれて、ようやく同じ位置で話が出来ている感じがなんとも嬉しくて、そして涙腺にくる。

最後にマスターから花火受け取ってたけど、あの花火どうなったんでしょうね…。
私的には、歌が溢れて焦っても、歌う時もちゃんと持っていて、
全機能停止と同時に謡さんの手から離れて背中側に落ちて、
それを拾ったことでマスターが背中のボタン思い出して押して、
花火握りしめて泣きながらメッセージ聞くってとこまでは妄想しました。
はい、わかっております、末期ですね、すみません。

最後に


謡さんは身体が限界だから、やはり壊れてしまったんだと思います。
ベイマックスのようにメモリーだけ抜いて、新たに作り直して欲しい願望はめちゃくちゃあるんですが、お話的にはその方が綺麗だと思う。
律くんのように復旧さえ出来る可能性はないというのが切なさが増して良い…ですよね…
でもやっぱやだああああ!謡さんんんん!!(駄々っ子か)

傘が壊れた所のやりとりでは、物を大切に使おうと改めて思いました。しかも古いロイドが教えてくれるわけです。これ小学生でも聴けますね、ためになるCDすぎる。

新作ロイド作成が決定とのことで、とてつもなく嬉しい。本当に嬉しい。 でも「この謡さん以上の作品なんて作れるのか…?」と、いらぬ心配をしてしまうほどに、このお話は個人的に素晴らしかったです。ツボにクリーンヒットでした。

何度も言ってしまいますが、5作品とも素晴らしかったです。こんな素晴らしい作品を、またもや生み出そうとしてくれている恋歌ロイド制作者の方々には、頭が上がらないし感謝しかないです。がんばって生きようと思います…!


最後に恒例のどうでもいいツッコミをひとつだけ失礼して、締めさせていただきます。

トランプしてたけど、何をしてたのかすごく気になってるんです。
謡さん心理戦得意そうだし、ババ抜き?それとも神経衰弱とか?
うーん…けどまぁ、白熱していたとの事なので、何はともあれ、
スピードではない!!絶対に!!笑(謡さん遅そう、負けそう)


こんな長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
それではまた!


また律くんから順番に夜な夜な聴くぞ~!!