事の発端は娘が「幼稚園で使ってる粘土をお家でもしたい!」と言うてきたからでした。
(ちなみに普通の何回でも作り直しができる灰色の粘土です。)
それで、ネットで買えないか色々検索しているうちに、「石粉粘土」ってワードを見つけまして。
ん?何だそれ?と思いながら見ていくと、とても可愛いハンドメイドアクセサリーの画像がたくさん…!
ミンネやクリーマにもたくさん販売されていましてですね、見ているだけでも楽しい…!
陶器かと思うほどの艶やかな見ために心引かれました。あとバッジも好きなんです。こじんまりとしたフォルムが可愛くて好き。
そして調べ進めていくうちにそんなに大がかりな事もしないし、材料費もそこまでかからずに出来ることがわかって、やってみようかな…!と思った次第です。
正確にはやってみようかな?というか「絶対やる!」ですね
自分昔から思ったが最後な奴でして、やるまで納得しないから、このとき既に「作るには何が必要なのか?」をひたすら調べてました。運命の出逢いだったんですね、きっとね。
娘よ、きっかけをどうもありがとう。
母さんが一通り作ったら、娘も一緒に作って楽しもうね!(親が先なんかい)
恋歌ロイドのロゴマークが作りたい!
レンカロイド社の六角形の「R」ロゴマーク大好きなんです。
このマークのキーホルダーとかバッジとかあったら絶対買ってたウーマンです。
「え?ロイドアクリルスタンドの台にマーク入ってるじゃん」って感じなんですけど、そうちゃうんや…
あたしゃこのマークを身に付けたい…!
このロゴマーク、スタイリッシュでカッコ可愛くて普段使いにもってこいだと思うんです。
しかも見る人が見れば、「恋歌ロイド好きなんだ!」って伝わりますし一石二鳥!
リア友にオタクが壊滅的にいない私にとっては、さりげなく好きな作品と友に過ごせるってすごく難しくて叶いにくいんです。だからこのシャレオツなマークだったら、気兼ねなく身に付けられるかなって思いまして。
あっ、でももし「それなに?」って聞かれたら全力で恋歌ロイド布教しますけどね、そこは相手が非オタだろうと関係ない!ドヤッ←
と、何か最後はもう作って身に付けた場合の話にまでなってしまいましたが笑、そんな理由で恋歌ロイドのロゴマークを作ろうと思います!
※著作権云々は、今回は販売目的ではなく自分で楽しむために作るので大丈夫だそうです!たぶん!(調べたけどちょっと自信ない)
こんな作品は違法!ハンドメイド販売で知っておきたい著作権について - ハンドメイド作家のブログ
そんなこんなで作っている最中なんですがこの記事も平行して書いてます。
いや、完成してから記事にしなさいよって感じですよね、自分でもそう思います。
けど私の場合、出来上がったらそれに満足して書かずに終わりそうなので;
こういう中途半端な記事をアップすることにより、その尻拭いをするためにまた記事を書かせようと思います。
云わば、愛の鞭ですね(違う)
ロゴマークアクセサリーの作り方
それでは作り方を紹介していきます!
不器用ながら細かい作業が好きな私はどの行程も楽しかったです(о´∀`о)工作たのしい!
①作りたいサイズのロゴマークを用意
私は出来うる限り公式に似せたかったので、公式のマークをコピーしてプリンターで大きさを調節して用意しました。
バッジ用と、イヤリング用の2種類。
手書き出来れば一番早くて良いんですが、私には難易度が高すぎました…
というか改めて見ると"バランスが命"過ぎなマークだな…この時点で「あれ?思ってたより難しそう?」と不安がよぎる。
②粘土の型を作る
①で作ったマークを切り取って、厚紙になぞってまたそれを切り取って型を作りました。六角形の角も見本通り丸めて切っておきます。
③粘土を伸ばす
粘土を適量ちぎりとって少しこねて、粘土板に置きます。粘土の両端に割った割り箸を置いて、その上をのばし棒で伸ばし、厚さを綺麗に平均にします。
って、何かもう私の説明が下手すぎなので、こちらの記事をごらんください…!こちらを参考に作ってます!
石塑(石粉)粘土で陶器風アクセサリーを作ろう | Craftie Style
④粘土を型どりする
②で作った型を置いて真っ直ぐな所をヘラで押し付けて切ります。切るというより粘土板に当たるまで押し込むって感じでした。型が固さのある厚紙なのでずれることなく綺麗な線が出来て気持ちいい!
私が使っているヘラでは角まで届かないので、角のところをまたヘラで切ります。
すると、こんな感じになるので、
ここから要らないところの粘土を剥がしとります。
次にロゴマークを取っていくわけですが…粘土板に引っ付いてるので、指で取ろうとするとせっかくの綺麗な形がぐにゃついてしまう;なので、ヘラを端から少しずつ下にしのばせて少しずつ持ち上げていくと上手く取り外せました!
書きながら思ったんですが、もしかするとラップ敷いた上に粘土のばしたら苦労しなくても綺麗に取り外せるかもしれない!何で今思い付くんや私…!←
話を戻しまして、もう一つの粘土板に出来たロゴマークを乗せて置きます。
※私は数が作りたかったので、さっき要らなくて取り外した粘土を③の工程からまた練って丸めて伸ばしてして全てロゴマークで使いきりました。
でも余った粘土はラップでくるんで残りの粘土と一緒に保管しておけばまた使えます
⑤ロイドの品番をスタンプする
ダイソーさんのクッキー用スタンプで粘土の裏面にロイドの品番を入れます。
準備が大変面倒くさかったんですが、その分ロイド感がぐっと出てくれて嬉しくなりました…!
ちょうどいい具合に押し込むのが少し難しかったです。
押し込み無さすぎると紙ヤスリで削る工程でせっかくの品番が消えてしまうので、どちらかと言うと強めにスタンプしました。
時間がかかりすぎて粘土が乾いてきてしまい、ヒビ割れが入ってしまったものがいくつかあります;(特に小さい方)
水でしめらせたティッシュで修正を図ったりもしましたがいまいちだったので、やはり少しずつ作成した方がいいのかもしれない。
完成度を上げるためには、一気にたくさんは難しいのだなと学びました。
※画像は乾いてからのものです
※名前はさすがにやりすぎたかなと思ってます
⑥粘土を乾かす(2日間ほど)
ひっくり返すのが面倒なので、さっきスタンプを押した裏面のまま乾かします。半日もすればすでに固く軽さも出てくるので、気付いた時にくるっと裏返したりして両面乾くようにします。
真夏のクーラーをつけていない部屋で乾かしていたんですが、ちゃんと2日で乾きました!ただ次の工程に入ったは5日後でした笑
※急激に乾かすとヒビが入るとの事だったので、窓からの直射日光は何となくあかん気がして避けました
⑦「R」の消しゴムはんこを作る
乾かしている期間に消しゴムはんこを作ります。本来のロゴマークはRの文字部分を彫ることになりますが、そうではなく、今回はRの文字だけはんこで押せるように作ります。
こんな感じになりました。左上のやつです。
なるべくはんこ全体のフォルムもRの形をしているように彫りました。押す位置や角度がわかりやすいように。
真ん中の線が大切なので、本来のマークより真ん中の線が少し太くなるように作りました。そうすれば後で彫る際に調節しながら彫れるかなと。少しずれても修正出来るかなぁと。ビビりなので言うなれば保険です。
左が粘土用で、
右が本来の太さです。
※小さいロゴマークの方は、真ん中の線が細すぎて私の力量では無理でして;真ん中の線が無いまま作りました。
⑧乾いた粘土を紙ヤスリで綺麗に整える
ヘラで切ったときに毛羽立ってしまったところや、少し粘土が付きすぎたところなどを紙ヤスリでこすって綺麗にします。六角形なので窪んでいるところがないため、わりとすぐ綺麗になるので楽しかったです!
削り粉がかなり舞い上がりました。ゴミ箱の上で削ったんですがそれでもふわ~~と。
楽しい工程でしたが鼻がむずむず祭りでした。
綺麗になっていくのが嬉しいです。
⑨アクリル絵の具で色付けする
白いクッキングペーパーをパレット代わりにして色付けしました。終わったらポイ出来て便利でした。
色はどうしようか悩んだんですが、恋歌ロイドPVで出てくるこのシルエットの色を目指すことにしました。
『恋歌ロイド』 シリーズ紹介用PV (出演:①梶裕貴さん、②細谷佳正さん、③寺島拓篤さん&羽多野渉さん、④KENNさん、⑤花江夏樹さん、⑥内田雄馬さん、⑦前野智昭さん) - YouTube
⑩絵の具を乾かす(2日ほど)
色とりどりで綺麗だなぁと思いながら眺めたり、次の工程が上手く出来るか自信がないので怯えながら写真撮ったりして待ちます。
(※これは失敗した作品、裏面はいい感じ)
⑪消しゴムはんこを粘土に捺す
⑦で作ったはんこを、布などにも捺せるタイプの白インクで捺します。
※すみません!青は彫り済みです
うっすら白が付く程度なので、特に黄色が蛍光気味なのでかなりはんこが見にくいです;
角度が命すぎて捺すとき手が震えました。
躊躇してるとインクが乾いてきてしまい上手く捺せないので思いきりも大切なんですが、プルプルしました。
そんなこんなで捺しましたが、やはりどれも角度が惜しい位置になってしまい少しくやしい。
あと粘土の表面が平らになっていないところははんこ出来てなかったりもします。
でもこれが今の私の全力なので許容範囲としようではないか。(誰様や)
⑫彫刻刀でロゴマークを彫る
一番の難所です。
⑪で捺したはんこの白いところを彫っていきます。
はんこ部分が残らないように真ん中の線は太めに残るように作ったので、見本を見つつ線の周りだけ少しオーバー気味に、それでいてバランスを崩さないように気を付けながら彫っていきます。
でもはんこがもし残っても、インクが白なのでそんなに目立たないから大丈夫っぽいです、たぶん。
これまでの工程と違い、一気に気を付けること多くて脳が疲れました笑
誤魔化しが効かない形をしているなぁと改めて実感。ずれて彫ったら修正が難しい。
特にカーブのところずれるのが怖くてほんとちょびちょび彫りしか出来なかった、ビビり全開。
集中しすぎて息が止まりそうになるので休憩めちゃくちゃ入れながらしました笑
ケースに一式入れて、すきま時間にどこでも彫れるようにしてます。
彫り終えたら練り消しやマスキングテープでぺたぺたして、付着している削りカスを取り除きます。
これからすること
こんな感じでようやくここまで出来ました。
この後にニスを4度塗りくらいして陶器のようなツヤを出して、バッジやイヤリングのアクセサリーパーツを接着すれば完成です。
というか、完成予定です。
もしかしたらニスで大事故するかもしれない。こえええ(゜-゜;)
早く完成させたいですが、思い立ってから2ヶ月経過してここまでなので笑、まだまだかかりそうです;
完成したらもう一回ちゃんと記事にしたいなぁ。
最後に備忘録も兼ねて、今から失敗例を紹介して終わろうと思います。失敗は成功のもと、これじゃだめなんだというのが分かったと捉えればいいと分かってはいても毎度「(´;ω;`)ちくしょぉ~~~~!!」って、なってました笑
楽して良いものは作れないんですね、勉強になるぜ。ハンドメイド作家さんすごいなほんまに。
失敗その①粘土の型どりの時にロゴマークの目印をつけようとした
粘土の時点で彫るところをなぞっておけばいいんじゃね!?と思ってやってみました。
粘土は凹むは、Rは目立たないは、バランスも悪いしで全然あかんでした。
あとコピー用紙で型どりしたんで時間もかかった上に出来がイマイチです。
失敗その②ロイドの色の認識を不十分に行った
こんな色だったかな?と自分の感覚を信じ色付けしてみたら濃かった…階くんが特に濃かった。唱くんも正解がわからんかった。
失敗その③ロゴマークを消しゴムはんこで捺して完成させようとした
はじめからロゴマークを彫刻刀で彫るつもりだったんですけど、この行程めちゃめちゃ自信がなかったんです。彫刻刀で彫るって難易度高すぎちゃうか?と。
でもやると決めたからにはやってみようと作り始めてて…そんなある日、消しゴムはんこを作って彫りやすくするってのはどう!?と思い付き…
え、というかそれなら、
その消しゴムはんこで完璧なRマーク作って白インクで捺したら完璧じゃね!?彫らなくてもいけんじゃね!?とだいぶ楽出来る方法を思い付いたんですね。
消しゴムはんこという新しい工程をお迎えしたことがすでに楽じゃなくて少し後悔したんですが笑、
でも消しゴムはんこの面白さにも気付かされて粘土と平行してはんこも彫り彫りしてます、こっちも楽しい…!
話がずれましたが、そんなこんなで何とかRのはんこが完成したのでいざ粘土に捺してみることに!
アクリル絵の具を直にはんこに塗って捺すつもりだったんですが、セリアさんで紙専用の白インクと、布や木にも捺せる油性タイプと2種類買ってみました。
まずは紙専用インクで捺してみたところ、
うっす…!見えへんのまであるやないか…
もうこの時点で完全敗北や…
この作品は実験用行き確定しました。
上からインク変えて捺し直せば大丈夫かな?と甘く考えていたんですが、予想以上に捺すのがすんごい難しかったんです。
はんこの形が悪すぎて捺し位置がわからなさすぎました、これも改善せねば。
実験用だから気にせず上から、油性インク、そしてアクリル絵の具でのはんこも捺してみました。捺しにくいのでずれるずれる。
なんじゃこれ状態。
細い筆にアクリル絵の具つけてさらになぞってみるのはどう?とか、
当初の予定通り彫刻刀で彫ってみようかな?とか色々試してみた結果…
- 油性インクが一番綺麗に捺せる
- ただ、インクでは白さが不十分
- 彫刻刀で彫るのが一番白さ具合が綺麗に出る
という感じだったので、
やはり彫刻刀で彫ることにしました。
あと、はんこをもっと捺しやすく作り直さないとなぁ…と思って気付いたんですが、
…あれ?はんこ必要なくない?
失敗その④トレーシングシートでロゴマークを粘土に写そうとした
こんだけ頑張ってはんこ準備してきたけど、トレーシングシートで粘土にマーク写したら角度の調節もしやすいし手間はかかるけどこっちのが良くない?完成度上げれるんじゃない?と思い付きました。
となると、反転したロゴマークがいるなぁと準備して、
サイズも粘土に合わせてコピーし直して、見やすいように2Bの鉛筆でトレーシングシートに写し書きして、いざトレーシング!と思ったのに、
まさかの写らなぁ~~い!!笑
まさかのノートレーシング~~!!笑
完全敗北や…(2回目)
いやぁ、粘土は奥が深いなぁ(ただの空回り)
とまぁ、色々な失敗があり今の作り方に至りました。笑
「私何やってんだ?」って何回か思いましたが、考えちゃ負けだと思い直して楽しく作ってます。笑
冷静になるとだめですね。
「材料費とか労働費とかいれたらなかなかの作品やでこれ。完成度もそんなに高くないのに」とか考えちゃう。
ああ、公式さんロゴマークのグッズ販売してくださらないかなぁ…と切に願うアサがお送りしてきました。(おなしゃす)
最後まで読んでくださりありがとうございます!それではまた。
どの色も好きだけど、やっぱり恋歌ロイドは青が似合いますね!